裏切り。
2002年12月11日昨日の夕方に、会社の近くのショッピングセンターで
直樹に偶然会った。
向こうから話しかけてきたの。
すごく嬉しかった。
もし、見かけても無視されるかと思ってたから。
『コーヒーでも飲もう』
と誘われたので、シアトルズでコーヒーを飲みました。
一人暮らし始めてからの話や、仕事がヒマな話…。
新しい恋が出来そうか、とか色々聞いた。
何時間か話して、メールのチェックしたら
薫から「遅くなりそうなので先に寝て」というメールが入っていた。
直樹が心配して『毎晩なの?』って聞いてくれたけど
この頃は一緒にゴハン食べる事も増えたよ。と話した。
あたしは、薫が大好きで薫と別れる事なんて
絶対に考えられないけど
でも…どうしてなのか、直樹に会うと胸の奥が
ズキズキする。
言ってはいけない、と思いつつも
直樹にあの話をしてしまった。
エッチするとき、直樹だと思ってしているのか、
って話。
あたしの中じゃ、あのしこりが消えてなくて
ストレスになってた。
直樹は怒ってた。
言った後で、言うべきじゃなかったと反省した。
結局、ゴハンも一緒に食べる事になって
居酒屋へ行って、話しながら食べて。
そして帰りに車の中で、キスをしました。
またも裏切り行為を・・・・・。
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旅行。
2002年12月5日火曜と水曜、薫が急にお休みが取れることになって
あたしも急きょ休暇をとり、二人で旅行に出かけることに。
で、京都へ行ってました。
冬の京都は寒いけど、やっぱり情緒がある。
すごく楽しかったです。
旅館も空いていたので、良かった。
たまには和風もいいよね、って話して。
夜に祇園へ出かけてちょっとお酒飲んで
フラフラ町中散策。
寒さしのぎに、ひっついて歩いた。
すごく幸せ。
あたしを大切に思う気持ちが
ヒシヒシと伝わって、涙が出そうになった。
部屋へ戻って、ひとつの布団で
温め合って、朝まで話をしていたい気分だった。
この頃、いろんな事に大胆になった自分の事を
多分、これが本来のあたしだから。
と説明したら理解してくれていた。
あたしはやっぱり、薫とずっと一緒にいたい。
だけど、直樹の事がすごく心配。
この気持ちはどういう事なんだろう。
自分でもよく解らない。
あたしも急きょ休暇をとり、二人で旅行に出かけることに。
で、京都へ行ってました。
冬の京都は寒いけど、やっぱり情緒がある。
すごく楽しかったです。
旅館も空いていたので、良かった。
たまには和風もいいよね、って話して。
夜に祇園へ出かけてちょっとお酒飲んで
フラフラ町中散策。
寒さしのぎに、ひっついて歩いた。
すごく幸せ。
あたしを大切に思う気持ちが
ヒシヒシと伝わって、涙が出そうになった。
部屋へ戻って、ひとつの布団で
温め合って、朝まで話をしていたい気分だった。
この頃、いろんな事に大胆になった自分の事を
多分、これが本来のあたしだから。
と説明したら理解してくれていた。
あたしはやっぱり、薫とずっと一緒にいたい。
だけど、直樹の事がすごく心配。
この気持ちはどういう事なんだろう。
自分でもよく解らない。
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ショック。
2002年12月2日土曜日の夜、仕事で遅くなった薫をずっと待ってました。
何故かと言うと、晩ご飯が『鍋』だったんで…。
帰ってきた薫は、結構嬉しそうに
鍋をつついて、家では久しぶりにワインなんか
飲んで、たくさん話しをして楽しく過ごしました。
あたしもちょっとワインを飲んでほろ酔いで。
で、食べ終えた時間が結構遅かったので(11時過ぎ)
お風呂に一緒に入ろうって言われたの。
多分、別々で入ってたら寝る時間が遅くなるから
だと思うのですが…。
滅多に(っていうか一度も…かな)一緒にお風呂に
入るなんて事なくて、ちょっと新鮮で
お互いかなり興奮しちゃって、エッチしたんですよ。
お風呂からあがって、二人して暑い〜って言いながら
ビールを半分こ。
また少し話しをしてベッドに入ってからも
眠れなかった。
「眠くならないね」って話してて
あたしは薫にキスを求めた。
自分でも、昔はこんなに大胆な事できる女じゃなかった
って思うんだけど、ここ最近はすごく大胆だと思う。
薫の上になって、
歯とか歯茎を舐めてたら、
結局そのままエッチになだれ込んでいったの。
2Rだとは思えないぐらいにもぇもぇで…。
問題はその後。
終わった後に、肌と肌重ねて温もり感じながら
やっと眠れそうな感覚になってきたから
そのまま、眠ろうとしたときに…。
「俺を直樹だと思ってしてるの?」
と質問された。
あたしの眠気も一気に吹っ飛び!
そんな風に思ってたのか…ってちょっとショックで
喧嘩になりそうだったけど、「悪かった」って
何度も謝るので、「聞こえなかった事にするね」
とだけ言った。
薫の中では、また不安と不満が渦巻いてるんだろうな…。
どんなに一緒にいても
どんなに愛し合っても
どんなに体を繋げても
無駄なんじゃないかって気がしてきて
泣きそうになる。
自業自得の地獄かな…。
何故かと言うと、晩ご飯が『鍋』だったんで…。
帰ってきた薫は、結構嬉しそうに
鍋をつついて、家では久しぶりにワインなんか
飲んで、たくさん話しをして楽しく過ごしました。
あたしもちょっとワインを飲んでほろ酔いで。
で、食べ終えた時間が結構遅かったので(11時過ぎ)
お風呂に一緒に入ろうって言われたの。
多分、別々で入ってたら寝る時間が遅くなるから
だと思うのですが…。
滅多に(っていうか一度も…かな)一緒にお風呂に
入るなんて事なくて、ちょっと新鮮で
お互いかなり興奮しちゃって、エッチしたんですよ。
お風呂からあがって、二人して暑い〜って言いながら
ビールを半分こ。
また少し話しをしてベッドに入ってからも
眠れなかった。
「眠くならないね」って話してて
あたしは薫にキスを求めた。
自分でも、昔はこんなに大胆な事できる女じゃなかった
って思うんだけど、ここ最近はすごく大胆だと思う。
薫の上になって、
歯とか歯茎を舐めてたら、
結局そのままエッチになだれ込んでいったの。
2Rだとは思えないぐらいにもぇもぇで…。
問題はその後。
終わった後に、肌と肌重ねて温もり感じながら
やっと眠れそうな感覚になってきたから
そのまま、眠ろうとしたときに…。
「俺を直樹だと思ってしてるの?」
と質問された。
あたしの眠気も一気に吹っ飛び!
そんな風に思ってたのか…ってちょっとショックで
喧嘩になりそうだったけど、「悪かった」って
何度も謝るので、「聞こえなかった事にするね」
とだけ言った。
薫の中では、また不安と不満が渦巻いてるんだろうな…。
どんなに一緒にいても
どんなに愛し合っても
どんなに体を繋げても
無駄なんじゃないかって気がしてきて
泣きそうになる。
自業自得の地獄かな…。
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彼のために。
2002年11月28日昨夜は9時過ぎに帰ってきた彼。
一緒にごはんを食べながら、あたしは聞いたの。
あたしが、薫のために出来る事って何?
こうやって、帰りを待ってごはんの支度や
掃除や洗濯…。
そんな事しか出来なくて、何か役に立っているのかな。
そしたら薫は、こう言ってくれた。
おまえを抱きしめて眠ると、幸せな気持ちになる。
おまえは俺を幸せにしてくれてるやんか。
…それはあたしも同じやんかぁ(笑)
眠る前に、何度も何度もキスしながら
何度も何度も「おやすみ」って言うの
最高だね。
幸せだね。
セックスの快感とはまた違う、感覚だけど
どこかよく似てて、胸の奥が何とも言えないぐらい
ギューってなる。
恋愛って、凄いね。
一緒にごはんを食べながら、あたしは聞いたの。
あたしが、薫のために出来る事って何?
こうやって、帰りを待ってごはんの支度や
掃除や洗濯…。
そんな事しか出来なくて、何か役に立っているのかな。
そしたら薫は、こう言ってくれた。
おまえを抱きしめて眠ると、幸せな気持ちになる。
おまえは俺を幸せにしてくれてるやんか。
…それはあたしも同じやんかぁ(笑)
眠る前に、何度も何度もキスしながら
何度も何度も「おやすみ」って言うの
最高だね。
幸せだね。
セックスの快感とはまた違う、感覚だけど
どこかよく似てて、胸の奥が何とも言えないぐらい
ギューってなる。
恋愛って、凄いね。
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絆。
2002年11月27日昨夜は帰りの早かった薫と、ごはんを食べに出かけて
その辺をウロウロ。
あたしがソファを欲しがっているので
家具を見に行ってきました。
…ソファって高いのねぇ。
クリスマスプレゼントは何がいい?
って言われてたから、ソファって答えてしまったんだけど。
でも、二人してすっごく気に入ったのがあったので
購入決定。…早っ(笑)
クリスマスには、そのソファに二人で座って
過ごそうかな。
話は変わって…、
直樹が日曜日に引っ越しをしたようです。
いくら一人暮らしが夢だったからと言っても
追い出したような状況が気になって、彼のお母さんに
様子を伺ってみた。
薫には内緒だけど…。
「心配しないで。今は一人で必死だから。それより薫との絆を大事にしてね」
と言われた。
ごもっともな話です。
今のあたしには心配することも許されないんだろうか…。
その辺をウロウロ。
あたしがソファを欲しがっているので
家具を見に行ってきました。
…ソファって高いのねぇ。
クリスマスプレゼントは何がいい?
って言われてたから、ソファって答えてしまったんだけど。
でも、二人してすっごく気に入ったのがあったので
購入決定。…早っ(笑)
クリスマスには、そのソファに二人で座って
過ごそうかな。
話は変わって…、
直樹が日曜日に引っ越しをしたようです。
いくら一人暮らしが夢だったからと言っても
追い出したような状況が気になって、彼のお母さんに
様子を伺ってみた。
薫には内緒だけど…。
「心配しないで。今は一人で必死だから。それより薫との絆を大事にしてね」
と言われた。
ごもっともな話です。
今のあたしには心配することも許されないんだろうか…。
Kissmark
2002年11月26日仕事に本腰を据えて、数日。
当たり前のように帰りが遅いので、プチ切れ。
ごはん食べるもの、お風呂入るのも一人きり。
あたしが寝静まった頃に帰って来る始末。
普通、帰りが遅いって言っても
0時や1時になったりはしないと思うんだけど(怒)
一瞬、女の存在を疑ってしまう自分がイヤだ。
自分は散々、彼氏の弟と浮気しておいて…。
ものすごく自分勝手な女だね、あたしって。
昨夜は、ベッドに入ってきたとき既に2時過ぎ。
あたしを起こさないように気を遣ってるみたいだったけど
起きてるんよ…ずっと。
「おかえり」って言って、薫のパジャマのボタン外して
胸にキスマークつけちゃうつもりで、吸ってみたけど
シンドかった…。吸う力ナシ…(笑)
これでもか、ってぐらいのディープキスの後、
優しくあたしを抱き寄せ、髪を撫でて小さな声で
「おやすみ」って言ってた。
もう後、数時間後には「おはよう」って言うのにね。
当たり前のように帰りが遅いので、プチ切れ。
ごはん食べるもの、お風呂入るのも一人きり。
あたしが寝静まった頃に帰って来る始末。
普通、帰りが遅いって言っても
0時や1時になったりはしないと思うんだけど(怒)
一瞬、女の存在を疑ってしまう自分がイヤだ。
自分は散々、彼氏の弟と浮気しておいて…。
ものすごく自分勝手な女だね、あたしって。
昨夜は、ベッドに入ってきたとき既に2時過ぎ。
あたしを起こさないように気を遣ってるみたいだったけど
起きてるんよ…ずっと。
「おかえり」って言って、薫のパジャマのボタン外して
胸にキスマークつけちゃうつもりで、吸ってみたけど
シンドかった…。吸う力ナシ…(笑)
これでもか、ってぐらいのディープキスの後、
優しくあたしを抱き寄せ、髪を撫でて小さな声で
「おやすみ」って言ってた。
もう後、数時間後には「おはよう」って言うのにね。
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夢。
2002年11月22日薫は、将来独立して自分の設計事務所を持ちたがってる。
ところが、今働いてる某ハウジングメーカーの設計士の間では
にわかに薫が独立するんじゃないか、って噂になっていて
この頃それが原因で、皆とのコミュニケーションが
とれていないらしい。
あたしは、そういう事実を全く知らずに
随分勝手なことで、貴重な仕事の時間を
あたしなんかの為に裂かせてしまっていたんだ。
薫の会社では、会社の規律に沿って設計させられてる事に
不満を持った設計士が何人かいる。
独立を夢にしている人も多いが、結局のところ
安定した収入の源を断ち切れる人はいない。
薫のお父さんは、亡くなられる前は独立を目指していた
設計士さんでした。
病気で倒れたれてから、その夢は息子が引き継いだんだけど
お父さんが、独立しようとして積み立てていたお金があるので
多分独立の夢は近い内に実現できると思う。
これからしばらくの間、薫は大変かもしれない。
それを手助けする力が、何の取り柄もない
あたしに出来るのか…心配。
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時間。
2002年11月21日時間って貴重…。
この頃つくづくそう思います。
結局、直樹との事なんか
長い長いあたしの人生の中ではほんの少しの時間
だったんだ、って思うようにしてる。
これから過ごす、薫との時間の方が
あたしの人生の中では大事なのかな。
ウチのお母さんには、薫から事情を説明してくれた。
自分が仕事に熱中しすぎてて
ほったらかしにしすぎた事が原因で喧嘩になった
とだけ説明してくれてた。
ウチのお母さん、半信半疑だったけど
結婚に向けて交際を続けるって事でOKが出た。
またしばらくの間は薫と同棲です。
あと何ヶ月かしたら、お姉ちゃんと旦那さんも
自分たちの家へ帰って行くので。
昨夜は久しぶりに、ドライブして夜景を見て
デートらしいデートになって楽しかった。
でも、ここんトコ、ほったらかしにしてあった
仕事を本格的に復帰するので
また帰りの遅い日が続くと言ってた。
まぁ…それは仕事だから仕方ない。
薫が居ない間に、直樹と会ったりはしないから
安心して仕事してくれたらいいけど…。
この頃つくづくそう思います。
結局、直樹との事なんか
長い長いあたしの人生の中ではほんの少しの時間
だったんだ、って思うようにしてる。
これから過ごす、薫との時間の方が
あたしの人生の中では大事なのかな。
ウチのお母さんには、薫から事情を説明してくれた。
自分が仕事に熱中しすぎてて
ほったらかしにしすぎた事が原因で喧嘩になった
とだけ説明してくれてた。
ウチのお母さん、半信半疑だったけど
結婚に向けて交際を続けるって事でOKが出た。
またしばらくの間は薫と同棲です。
あと何ヶ月かしたら、お姉ちゃんと旦那さんも
自分たちの家へ帰って行くので。
昨夜は久しぶりに、ドライブして夜景を見て
デートらしいデートになって楽しかった。
でも、ここんトコ、ほったらかしにしてあった
仕事を本格的に復帰するので
また帰りの遅い日が続くと言ってた。
まぁ…それは仕事だから仕方ない。
薫が居ない間に、直樹と会ったりはしないから
安心して仕事してくれたらいいけど…。
バランス。
2002年11月20日昨夜、薫とまた今後について話し合った。
何度話し合っても同じな気がするけども…。
結論から言うと
あたしも薫も「別れる気なし」で意見一致。
ただ、今はお互い空回りしすぎてて、
バランスが取れてないと思うの。
気持ちばかりが前へ前へと進みすぎで
精神的に着いて行けてない状態。
このままでは、お互い崩れるよね。
って話し合った。
冷静に話しが出来る相手で良かった。
あたしも素直になれるし…。
今は、無理せずに何でも話し合っていこうって
事になりました。
で、今日はウチの母親に事情を説明しに
薫が一緒に行ってくれる事になりました。
どこからどこまで話すのか、知らないけど
全ては薫に委ねようと思ってる。
この頃、様子のおかしいあたしたちを
一番気にしているのはウチの母親だから。
とりあえず、一件落着かな。
体、壊さないようにしなきゃね。
何度話し合っても同じな気がするけども…。
結論から言うと
あたしも薫も「別れる気なし」で意見一致。
ただ、今はお互い空回りしすぎてて、
バランスが取れてないと思うの。
気持ちばかりが前へ前へと進みすぎで
精神的に着いて行けてない状態。
このままでは、お互い崩れるよね。
って話し合った。
冷静に話しが出来る相手で良かった。
あたしも素直になれるし…。
今は、無理せずに何でも話し合っていこうって
事になりました。
で、今日はウチの母親に事情を説明しに
薫が一緒に行ってくれる事になりました。
どこからどこまで話すのか、知らないけど
全ては薫に委ねようと思ってる。
この頃、様子のおかしいあたしたちを
一番気にしているのはウチの母親だから。
とりあえず、一件落着かな。
体、壊さないようにしなきゃね。
居場所。
2002年11月19日家に帰ってきても居場所がない。
お姉ちゃん夫婦と2歳の子供、そして赤ちゃん。
にぎやかで気分転換にはなるけど
落ち着いて考える状況ではない。
お母さんが心配して、根ほり葉ほり聞いてくるけど
何も話せなかった。
夜中に眠れなくて、携帯電話をいじってたら
突然着信。
直樹からだ。
直樹「実家帰ってんの?」
あたし「なんで知ってるの?」
直樹「…薫から電話かかったから」
あたし「…疑ってた?」
直樹「…ん〜、まぁ仕方ないけどさ」
やっぱり。
薫は、あんな風に冷静を装ってるけど
胸の内は嫉妬で溢れてるんだな。
そう思うとちょっと可愛そう…。
恋愛に「可愛そう」って言葉は禁句かもしれないけど…。
直樹「兄貴と別れるつもりないのなら、今すぐ帰ってあげたら?」
あたし「…。」
直樹「どうしても、もうムリってなった時は、俺がどうにかしたるから」
あたしはずっと、直樹より薫の方が強いって思ってたけど
全然逆なのかもしれない、って思った。
彼らのお母さんの言うとおりなんだ…。
電話を切ってすぐ、薫の家に向かった。
あたしの居場所は、そこにある。
玄関を静かに開けて、薫の部屋に入っていったら
机に向かって仕事してた。
すごくビックリしてたけど
無視してベッドに潜り込んで先に寝ちゃった。
朝、目が覚めたとき、しっかり薫に抱かれてたから
それだけでもう、言葉はいらない、って思った。
あたしの居場所は、ここなんだなぁってしみじみ思った。
お姉ちゃん夫婦と2歳の子供、そして赤ちゃん。
にぎやかで気分転換にはなるけど
落ち着いて考える状況ではない。
お母さんが心配して、根ほり葉ほり聞いてくるけど
何も話せなかった。
夜中に眠れなくて、携帯電話をいじってたら
突然着信。
直樹からだ。
直樹「実家帰ってんの?」
あたし「なんで知ってるの?」
直樹「…薫から電話かかったから」
あたし「…疑ってた?」
直樹「…ん〜、まぁ仕方ないけどさ」
やっぱり。
薫は、あんな風に冷静を装ってるけど
胸の内は嫉妬で溢れてるんだな。
そう思うとちょっと可愛そう…。
恋愛に「可愛そう」って言葉は禁句かもしれないけど…。
直樹「兄貴と別れるつもりないのなら、今すぐ帰ってあげたら?」
あたし「…。」
直樹「どうしても、もうムリってなった時は、俺がどうにかしたるから」
あたしはずっと、直樹より薫の方が強いって思ってたけど
全然逆なのかもしれない、って思った。
彼らのお母さんの言うとおりなんだ…。
電話を切ってすぐ、薫の家に向かった。
あたしの居場所は、そこにある。
玄関を静かに開けて、薫の部屋に入っていったら
机に向かって仕事してた。
すごくビックリしてたけど
無視してベッドに潜り込んで先に寝ちゃった。
朝、目が覚めたとき、しっかり薫に抱かれてたから
それだけでもう、言葉はいらない、って思った。
あたしの居場所は、ここなんだなぁってしみじみ思った。
家出。
2002年11月18日日曜日、薫はまた休日出勤。
あたしは部屋の掃除と、模様替えをして過ごし、
夕方は友達と久しぶりに会った。
帰ってきたのは6時過ぎで、珍しく薫が帰って来ている。
スーツのまま、ソファに寝転がって
「どこ行ってたの?」
って寂しそうにあたしを見上げてた。
直樹と会ってたんじゃないかと、疑ってるんだね。
無理もないけど…。
信頼回復の為に、一緒に住んでるけど
相変わらず前進せずで、ちょっとイヤになる。
あたしに嫌われまいと、常に優しく接する薫にも
少し苛立ってしまう…。
いっそのこと、もっと束縛してくれたらいいのにね。
「疑われても仕方ない事したけど…、疑われるようなこと、今後はしないから」
と言ってしまった。
ちょっとびっくりした顔で、薫は起きあがって
「疑った訳じゃないよ」
と強く言った。
今の薫には、ヒドイこと言ったけど、謝る気になれなかった。
あたしも、かなりストレス感じてるし。
こういう状態で、一緒に過ごしたら
別れる事につながりかねるかと思って
家に帰る、と言って出てきた。
何度も止められたけど
あたしはそのたびに、「別れたくないから、帰る」
と腕を振りほどいたけど…。
本当に、そう思ってるんだけど
いまいち信用されていないみたい。
でも、今は一緒に寝るのがシンドイ…。
一人になりたいときって、誰にでもあるよね?
あたしは部屋の掃除と、模様替えをして過ごし、
夕方は友達と久しぶりに会った。
帰ってきたのは6時過ぎで、珍しく薫が帰って来ている。
スーツのまま、ソファに寝転がって
「どこ行ってたの?」
って寂しそうにあたしを見上げてた。
直樹と会ってたんじゃないかと、疑ってるんだね。
無理もないけど…。
信頼回復の為に、一緒に住んでるけど
相変わらず前進せずで、ちょっとイヤになる。
あたしに嫌われまいと、常に優しく接する薫にも
少し苛立ってしまう…。
いっそのこと、もっと束縛してくれたらいいのにね。
「疑われても仕方ない事したけど…、疑われるようなこと、今後はしないから」
と言ってしまった。
ちょっとびっくりした顔で、薫は起きあがって
「疑った訳じゃないよ」
と強く言った。
今の薫には、ヒドイこと言ったけど、謝る気になれなかった。
あたしも、かなりストレス感じてるし。
こういう状態で、一緒に過ごしたら
別れる事につながりかねるかと思って
家に帰る、と言って出てきた。
何度も止められたけど
あたしはそのたびに、「別れたくないから、帰る」
と腕を振りほどいたけど…。
本当に、そう思ってるんだけど
いまいち信用されていないみたい。
でも、今は一緒に寝るのがシンドイ…。
一人になりたいときって、誰にでもあるよね?
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甘え。
2002年11月17日直樹からのメールを、削除しようかどうか
すっごく迷ってる。
こういう事って、いつか薫の目にも止まるんじゃないかと…。
いらぬ心配をかけたくないし
何より、あたしは薫との生活を選んだのだから。
そう思うと、さっさと削除してしまえばいいのに
それが出来なくて…。
あたしってホント、どうしようもない女だな。
あたしの気持ちがいつになっても落ち着かないから
この頃薫も苛立ってるように見える。
そんなにすぐには気持ちの整理は出来ないだろうけど…。
とか、
時間はいくらでもあるから。
とか、
そういう言葉ばかりかけてくる。
そういう薫の言葉って、
なんだか自分に言い聞かせているかのようにも思える。
あたしを疑ってるそぶりこそ見せないけど
心の中ではものすごく疑ってるはず。
携帯電話を無断で見るような人じゃないと
信用はしているけども、
一応、早く削除した方がいいんだろうな。
あ〜あ複雑。
直樹とは、恋愛感情を抜きにして
いい友達関係になりたいんだけど…。
すっごく迷ってる。
こういう事って、いつか薫の目にも止まるんじゃないかと…。
いらぬ心配をかけたくないし
何より、あたしは薫との生活を選んだのだから。
そう思うと、さっさと削除してしまえばいいのに
それが出来なくて…。
あたしってホント、どうしようもない女だな。
あたしの気持ちがいつになっても落ち着かないから
この頃薫も苛立ってるように見える。
そんなにすぐには気持ちの整理は出来ないだろうけど…。
とか、
時間はいくらでもあるから。
とか、
そういう言葉ばかりかけてくる。
そういう薫の言葉って、
なんだか自分に言い聞かせているかのようにも思える。
あたしを疑ってるそぶりこそ見せないけど
心の中ではものすごく疑ってるはず。
携帯電話を無断で見るような人じゃないと
信用はしているけども、
一応、早く削除した方がいいんだろうな。
あ〜あ複雑。
直樹とは、恋愛感情を抜きにして
いい友達関係になりたいんだけど…。
プロポーズ。
2002年11月15日昨日は、あたしの実家で鍋パーティがあった。
あたしには姉と弟がいて、姉は2人目の子供を
出産したばかり。
上の子供は女の子で2歳。
下の子供は男の子で2ヶ月。
すごくカワイイ。あたしも早く子供欲しいなぁ。
実は弟も、既に結婚してるんです。
若いのに…。
弟には3歳になる男の子がいます。
末っ子のくせに、子供授かるのが一番早いなんて…(笑)
家の中がすっごくにぎやかで、楽しかった。
あたしはもちろん、薫と参加。
「いつ結婚するのか?」と突っ込まれて
二人して、たじたじしてましたわ。
でも、姉からは意外な発言。
「あんたら、前よりずっといい感じよ」
姉の目にはそう見えるのかな。
それとも、あんな事があったから
ちょっとは距離が縮まったのかな。
帰り道、手つないで歩きながら
直樹の話をしていた。
メールがあったけど、返事を返していない事も話した。
相変わらず、優しく笑ってるだけだったけどね。
その後、母や姉から結婚の事を突っ込まれた事に関して
「いつか、ちゃんと迷いもなく結婚しようって言える日が来るから。信じて待って」
と言ってくれた。
信じてるよ。薫の事、一度も疑った事なんてない。
あたしも薫がプロポーズしてくれたとき
迷わず返事が出来るようになっていたいと思う。
あたしには姉と弟がいて、姉は2人目の子供を
出産したばかり。
上の子供は女の子で2歳。
下の子供は男の子で2ヶ月。
すごくカワイイ。あたしも早く子供欲しいなぁ。
実は弟も、既に結婚してるんです。
若いのに…。
弟には3歳になる男の子がいます。
末っ子のくせに、子供授かるのが一番早いなんて…(笑)
家の中がすっごくにぎやかで、楽しかった。
あたしはもちろん、薫と参加。
「いつ結婚するのか?」と突っ込まれて
二人して、たじたじしてましたわ。
でも、姉からは意外な発言。
「あんたら、前よりずっといい感じよ」
姉の目にはそう見えるのかな。
それとも、あんな事があったから
ちょっとは距離が縮まったのかな。
帰り道、手つないで歩きながら
直樹の話をしていた。
メールがあったけど、返事を返していない事も話した。
相変わらず、優しく笑ってるだけだったけどね。
その後、母や姉から結婚の事を突っ込まれた事に関して
「いつか、ちゃんと迷いもなく結婚しようって言える日が来るから。信じて待って」
と言ってくれた。
信じてるよ。薫の事、一度も疑った事なんてない。
あたしも薫がプロポーズしてくれたとき
迷わず返事が出来るようになっていたいと思う。
麻痺。
2002年11月14日今朝、あるメールであたしの回復しつつある感覚が
また麻痺し始めた。
メモリから消去してあるけど、覚えてる。
直樹のアドレス。
直樹はピアスを開けてるんだけど
あたしの一番気に入ってるピアスを俺にくれないか?
という内容だった。
どうして、今さら?
別に、何の意味もないなら
それでいいんだけど…。
意味があっての事なら、ツライよ…。
返事をどう返せばいいのかさえも判らないし…。
そんなの、もしあげたとしても
つけている事を薫が気づいたら
薫がどんな気持ちになるんだろ…。
やっぱり、これは拒否しなければいけないよね?
また麻痺し始めた。
メモリから消去してあるけど、覚えてる。
直樹のアドレス。
直樹はピアスを開けてるんだけど
あたしの一番気に入ってるピアスを俺にくれないか?
という内容だった。
どうして、今さら?
別に、何の意味もないなら
それでいいんだけど…。
意味があっての事なら、ツライよ…。
返事をどう返せばいいのかさえも判らないし…。
そんなの、もしあげたとしても
つけている事を薫が気づいたら
薫がどんな気持ちになるんだろ…。
やっぱり、これは拒否しなければいけないよね?
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ダウン。
2002年11月13日あたしと交代で、薫がダウン…。
幸い普通のカゼで、どこもこじらしてないみたいなので
安心はしてるけど…。
あたしたち、お互い身をボロボロにして
遠回りしたけど、その分何か得られたものがあったよね。
そう話しながら看病してました。
と言うわけで、会社休んじゃいました。
で、薫がダウンした事を聞いた
薫たちのお母さんが、心配気味に家に来た。
ウチらの諸事情に関しては一切触れなかったけど
内心はどんな風に思ってるんだろう…。
きっと、あたしの印象は悪いだろうね。
まぁ気にしないけど。
早く薫が元気になるといいなぁ。
幸い普通のカゼで、どこもこじらしてないみたいなので
安心はしてるけど…。
あたしたち、お互い身をボロボロにして
遠回りしたけど、その分何か得られたものがあったよね。
そう話しながら看病してました。
と言うわけで、会社休んじゃいました。
で、薫がダウンした事を聞いた
薫たちのお母さんが、心配気味に家に来た。
ウチらの諸事情に関しては一切触れなかったけど
内心はどんな風に思ってるんだろう…。
きっと、あたしの印象は悪いだろうね。
まぁ気にしないけど。
早く薫が元気になるといいなぁ。
情。
2002年11月12日これから先の事、あんまり考えてる余裕ない。
とりあえず、薫と二人での生活をしばらく続ける事にする。
実を言うと、直樹は今一人で生活を始めようと
着々と準備をしているらしい。
考えてみたら、あたしと薫が一緒に生活していなかったとしても
この家には戻りにくいかもしれないよね。
一人暮らしは夢だったから、
これもいい機会とは言ってくれているけど。
追い出したみたいで、ちょっと罪悪感…。
今は、薫と甘え合いして、二人の間に出来てた
隙間を埋めるのに必死。
こんな事態になった原因とか、頭の中でごちゃごちゃと
考えてみたりもしてるけど…。
結局、セックスレスだった事も
原因の一つなのかもしれない。
そういう話しを、二人で話し合ってみた。
薫は一枚の写真をあたしに見せてくれた。
あたしの幼稚園の頃の写真。
一瞬、この人ロリコンなの!?って焦ったけど…(笑)
違います。違います。
それぐらい小さな頃から知っているあたしを
今までずっと、本当の妹のように可愛がって
つきあう事になっても、どうしてもそういう感覚が
抜けなかったんだと言う。
妹のような存在と、セックスする事に抵抗があったみたい。
それまでのあたしたちはきっと
恋愛していたんじゃないんだね。
真似事だけ、していたんだよ。
でも、直樹とあたしがそんな関係になったと知ったときに
初めて嫉妬を感じたと話してくれた。
自分でも気づかないうちに
あたしの事を妹のような存在から
恋愛対象の女性に思うようになっていたみたい。
そういう事ってあんまり理解しにくいけど
薫がそういう結論を出したなら、それはそれでいいや。
今でも、あたしを抱くことに抵抗ある?
と聞くと、
それはもうない。いつのまにか、無くなってた。
と言っていた。
あたしは幸せ者。
いつも薫の情に包まれて、育ってきたんだから。
これからは愛情に包まれて、生活していく。
とりあえず、薫と二人での生活をしばらく続ける事にする。
実を言うと、直樹は今一人で生活を始めようと
着々と準備をしているらしい。
考えてみたら、あたしと薫が一緒に生活していなかったとしても
この家には戻りにくいかもしれないよね。
一人暮らしは夢だったから、
これもいい機会とは言ってくれているけど。
追い出したみたいで、ちょっと罪悪感…。
今は、薫と甘え合いして、二人の間に出来てた
隙間を埋めるのに必死。
こんな事態になった原因とか、頭の中でごちゃごちゃと
考えてみたりもしてるけど…。
結局、セックスレスだった事も
原因の一つなのかもしれない。
そういう話しを、二人で話し合ってみた。
薫は一枚の写真をあたしに見せてくれた。
あたしの幼稚園の頃の写真。
一瞬、この人ロリコンなの!?って焦ったけど…(笑)
違います。違います。
それぐらい小さな頃から知っているあたしを
今までずっと、本当の妹のように可愛がって
つきあう事になっても、どうしてもそういう感覚が
抜けなかったんだと言う。
妹のような存在と、セックスする事に抵抗があったみたい。
それまでのあたしたちはきっと
恋愛していたんじゃないんだね。
真似事だけ、していたんだよ。
でも、直樹とあたしがそんな関係になったと知ったときに
初めて嫉妬を感じたと話してくれた。
自分でも気づかないうちに
あたしの事を妹のような存在から
恋愛対象の女性に思うようになっていたみたい。
そういう事ってあんまり理解しにくいけど
薫がそういう結論を出したなら、それはそれでいいや。
今でも、あたしを抱くことに抵抗ある?
と聞くと、
それはもうない。いつのまにか、無くなってた。
と言っていた。
あたしは幸せ者。
いつも薫の情に包まれて、育ってきたんだから。
これからは愛情に包まれて、生活していく。
相互理解。
2002年11月11日土曜の夜は、直樹と二人で薫の帰りを待った。
帰ってきた薫に、今までの迷惑を謝罪して
問題が解決した事を告げ、改めてあたしは
薫に着いていくことを伝えた。
薫は最初のうち、小さく頷きながら直樹の話を聞いていたけど
そのうち、ポタポタと涙が流れてきて
声を上げて泣き出してしまった。
ずっと泣くのを我慢して、あたし以上に悩んだだろうね。
直樹も、熱心に薫に謝っていた。
あたしは、どんな言葉をかけていいのか判らなかった。
「二人とも、もう何も心配せずに仲良くな」
と言って直樹は帰っていったけども…。
よく考えたら、直樹の家だし
そろそろあたしも、元の生活に戻らなきゃと思う。
そう思ってる事を薫に伝えようとしたけども
疲れ切ったのか、薫はソファで眠っていた。
ずっと気を張ってたから、みんなで理解し合えて
ほっとしたんだろうね。
あたしに常に優しい薫に、償いの意味も込めて
もう少し一緒に生活していようと思う。
いっぱい、甘やかしてあげようと思う。
帰ってきた薫に、今までの迷惑を謝罪して
問題が解決した事を告げ、改めてあたしは
薫に着いていくことを伝えた。
薫は最初のうち、小さく頷きながら直樹の話を聞いていたけど
そのうち、ポタポタと涙が流れてきて
声を上げて泣き出してしまった。
ずっと泣くのを我慢して、あたし以上に悩んだだろうね。
直樹も、熱心に薫に謝っていた。
あたしは、どんな言葉をかけていいのか判らなかった。
「二人とも、もう何も心配せずに仲良くな」
と言って直樹は帰っていったけども…。
よく考えたら、直樹の家だし
そろそろあたしも、元の生活に戻らなきゃと思う。
そう思ってる事を薫に伝えようとしたけども
疲れ切ったのか、薫はソファで眠っていた。
ずっと気を張ってたから、みんなで理解し合えて
ほっとしたんだろうね。
あたしに常に優しい薫に、償いの意味も込めて
もう少し一緒に生活していようと思う。
いっぱい、甘やかしてあげようと思う。
解決。
2002年11月10日土曜日の朝、病院から帰ってきて
薫は出勤。
お昼に直樹が帰ってきた。
薫も了承しての、直樹との再会。
直樹はあたしの体をものすごく心配してくれた。
結局、あたしと薫と直樹の3人の問題のように見えるけども
実際の所は、あたし一人の問題なのかもしれない。
せっかく直樹と会えたんだけども
あたしは正直なところ、落ち着かなかった。
二人きりでいるのに、前みたいに寄り添ったり出来なかった。
あたしは、ただ直樹の本音を知りたかった。
薫からあたしを奪う気持ちがあるのかどうか…。
でももし、あると言われても困る。
あると言われたら、どうやって止めようか…。
…と言うより、ないと言われるような予感がしてた。
案の定
「兄貴から奪うような気持ちにはなれんわ」
と言われた。
付け加えて
「おまえを抱いても、おまえの中身は薫の存在だらけやったわ」
とも言われた。
本当、その通りなのかもしれない。
「やっと、解決って感じじゃない?」
と直樹は笑って言った。
あたしの気持ちも、やっとやっと楽になった。
薫が帰ってきたら、ちゃんと話さなきゃね。
薫は出勤。
お昼に直樹が帰ってきた。
薫も了承しての、直樹との再会。
直樹はあたしの体をものすごく心配してくれた。
結局、あたしと薫と直樹の3人の問題のように見えるけども
実際の所は、あたし一人の問題なのかもしれない。
せっかく直樹と会えたんだけども
あたしは正直なところ、落ち着かなかった。
二人きりでいるのに、前みたいに寄り添ったり出来なかった。
あたしは、ただ直樹の本音を知りたかった。
薫からあたしを奪う気持ちがあるのかどうか…。
でももし、あると言われても困る。
あると言われたら、どうやって止めようか…。
…と言うより、ないと言われるような予感がしてた。
案の定
「兄貴から奪うような気持ちにはなれんわ」
と言われた。
付け加えて
「おまえを抱いても、おまえの中身は薫の存在だらけやったわ」
とも言われた。
本当、その通りなのかもしれない。
「やっと、解決って感じじゃない?」
と直樹は笑って言った。
あたしの気持ちも、やっとやっと楽になった。
薫が帰ってきたら、ちゃんと話さなきゃね。