残酷。

2002年11月3日
薫と二人で生活しはじめて、まだ数日だけども
それなりに楽しく過ごしている。
決してあたしに嫌な思いをさせまいと、
努力してくれている、薫の姿を見ていると
いかに自分が罪人か、恥ずかしくなる。

それでも薫は、あたしの中にまだ残っている
直樹の存在を時々意識しているみたい。

直樹との何週間かの交わりを、遠回しに質問されたり
今でも想いが残っているのか、聞きたがったりする。

当然の事だよね。
まったくの他人に寝取られたのとは訳が違うだろうから。

あたしはそのたびに、残酷な話を薫に聞かせてしまう。
でも決して隠しちゃダメなんだと思う。
もう一度薫に着いていくつもりなら
隠したり、無くしたりしてはいけないんじゃないかと思ってる。

どういう経緯で、直樹に惚れたのか…
そんな事あたしにしてみても本当のところ判らない。
人が人を愛おしいと思う瞬間なんて
ものすごく微妙な瞬間だと思ってるもん。

残酷だ、残酷だ、…薫の前ではそう思いながらも
あたしはまだ、直樹の匂いを探してる。
直樹の顔を見なくなってまだ数日。
今度会ったとき、どんな顔をしたらいいの?
どんな言葉を交わせばいいの?
キスしちゃダメなの?

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