キスして。

2002年11月2日
昨夜、薫と二人で誕生日パーティーをした。
二人だけで、当日は祝えなかったあたしの25回目の誕生日。

買ってきてくれたケーキに
「I Love you」と書いてあった。
 
ローソクを吹き消して、何度もその文字を
口に出して読んでいたら
「それ、電話で注文するのすごく恥ずかしかった」
と笑っていた。

ちょっとキザな事でも、あたしはすごく心に響いたよ。
嬉しかった。

それから、渡すつもりだったプレゼントももらった。

ペアリング。

何年も前から欲しがっていたリング。
あたしと薫が愛し合っている証拠が欲しいと
おねだりをしてたっけ。
そういうものがないと、愛を信じてないの?と
笑われてたんだ。

今年は、どうしてこれを買う気になったのかな。

「いずれは、結婚しような」
リングをつけた手をまじまじと見つめていたら
薫が急にそう言い出した。付け加えて、
「今は…無理やろ?」
とも言った。
あたしは、無言のままリングを見つめ続けた。
薫の大きな手にもリングがキラキラ光ってて…。

「なんで、あたしの事も直樹の事も怒らないの?」
ずっと聞きたかった事を、やっと聞けた。

薫はしばらく考えているみたいだった。
…と言うより、言葉を選んでいる感じに見えた。
長い長い沈黙の後、出てきた言葉は
「失いたくないから」
だった。

納得…。
あたしがいかに愛されているかも、改めて実感。

あったかい気分。

初めて、薫にキスを求める事が出来た。
照れくさそうにキスをくれる薫に、久しぶりに
愛おしいという気持ちが沸いてきたのでした。
 
 
 

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