温もり。
2002年10月29日夕方、直樹は迎えに来なかった。
家に行っても、部屋に入ったっきり出てこない。
夕食の支度が出来ても降りて来ない。
胸が痛いー!
あんな事があった翌日だからか?薫は定時で帰宅。
仕事はどうしたんだろ…。
「今まで、仕事の事ばっか考えながら、ごはん食べてたから気づきもしなかったけど、美味しいね。ちゃんと気づけなくてごめん」
と言い、たくさん食べてくれた。
無理してくれてるんだなぁ…て感じだけどね、
ちょっと嬉しかった。無理してまであたしに
気遣ってくれてるんだから…。
愛されてる実感が沸々と感じ取れた。
あたしは幸せものなんだ。
食事の後、薫は直樹の部屋に食事を持って行ってくれた。
しばらく話をしていたようで、なかなか戻って来なかったけども。
戻って来てからは、久しぶりに薫の部屋で二人きりになって
ずっとずっと抱きしめられていた。
「どうしてもイヤなら言って」
と常にあたしを気遣う薫。
あたしの心の中に、まだ直樹の存在があるのに
直樹の存在ごと、あたしを受け入れてくれてる
この人って、器の大きい人だとつくづく尊敬した。
直樹の気持ちが知りたいよ。
このままでいいのかどうか…。
「好き」
メールだけじゃイヤだよ。
昨夜はいつのまにか、薫のベッドで眠ってしまっていた。
久しぶりに熟睡できたような気がする。
どうしてかな、それだけの安心感が薫にはあるのかな。
隣には、眠れなかったような顔した薫がいた。
「家に電話しておいたから」
と言って、また優しく笑う。
ウチのお母さんは、薫に対して絶大な信頼感を持っているので
何をしようがお構いなし。
早くお嫁さんにしてもらえとうるさいぐらい。
お母さんにも、直樹との事言ったらビックリするだろうな。
お母さんには言えない…。
困らせたくない。
直樹は昔ちょっとしたワルだったから印象悪いし…(汗)
でも、あたしと薫が抱き合って眠った事を
知っている真上の部屋の直樹を想うと、
急に胸が苦しくなって、涙がボロボロこぼれてしまった。
薫はただ、声を上げて泣くあたしを、温かい体で包み込んで
まるで赤ちゃんをあやすように、背中を撫でていてくれた。
秋の早朝、もうすぐそこまで冬が迫ってきていて
人肌が一番温かく、幸せだと感じられるいい季節だね。
あたしの気持ちにも、そろそろ区切りがつきそうな予感…。
家に行っても、部屋に入ったっきり出てこない。
夕食の支度が出来ても降りて来ない。
胸が痛いー!
あんな事があった翌日だからか?薫は定時で帰宅。
仕事はどうしたんだろ…。
「今まで、仕事の事ばっか考えながら、ごはん食べてたから気づきもしなかったけど、美味しいね。ちゃんと気づけなくてごめん」
と言い、たくさん食べてくれた。
無理してくれてるんだなぁ…て感じだけどね、
ちょっと嬉しかった。無理してまであたしに
気遣ってくれてるんだから…。
愛されてる実感が沸々と感じ取れた。
あたしは幸せものなんだ。
食事の後、薫は直樹の部屋に食事を持って行ってくれた。
しばらく話をしていたようで、なかなか戻って来なかったけども。
戻って来てからは、久しぶりに薫の部屋で二人きりになって
ずっとずっと抱きしめられていた。
「どうしてもイヤなら言って」
と常にあたしを気遣う薫。
あたしの心の中に、まだ直樹の存在があるのに
直樹の存在ごと、あたしを受け入れてくれてる
この人って、器の大きい人だとつくづく尊敬した。
直樹の気持ちが知りたいよ。
このままでいいのかどうか…。
「好き」
メールだけじゃイヤだよ。
昨夜はいつのまにか、薫のベッドで眠ってしまっていた。
久しぶりに熟睡できたような気がする。
どうしてかな、それだけの安心感が薫にはあるのかな。
隣には、眠れなかったような顔した薫がいた。
「家に電話しておいたから」
と言って、また優しく笑う。
ウチのお母さんは、薫に対して絶大な信頼感を持っているので
何をしようがお構いなし。
早くお嫁さんにしてもらえとうるさいぐらい。
お母さんにも、直樹との事言ったらビックリするだろうな。
お母さんには言えない…。
困らせたくない。
直樹は昔ちょっとしたワルだったから印象悪いし…(汗)
でも、あたしと薫が抱き合って眠った事を
知っている真上の部屋の直樹を想うと、
急に胸が苦しくなって、涙がボロボロこぼれてしまった。
薫はただ、声を上げて泣くあたしを、温かい体で包み込んで
まるで赤ちゃんをあやすように、背中を撫でていてくれた。
秋の早朝、もうすぐそこまで冬が迫ってきていて
人肌が一番温かく、幸せだと感じられるいい季節だね。
あたしの気持ちにも、そろそろ区切りがつきそうな予感…。
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